2002年12月"蕎麦屋あらさと"を開店致しました。
場所は福島県耶麻郡北塩原村松陽台。会津盆地一望の丘にございます。
1998年12月に9年9ヶ月のサラリーマン生活にピリオドを打ってから4年目。この間、この機会しかない!と西日本の蕎麦の産地四国祖谷や九州椎葉村から開聞岳の麓までバイクで蕎麦を食べ歩き、さらに北海道では発売されたばかりの「北の蕎麦屋さん」を片手に2ヶ月間道内を走り、気になった二十数件の蕎麦屋を食べ歩いた末ようやく石臼挽き自家製粉の道内での先駆的店、札幌の正直庵に巡り会えました。2年弱という短い期間でしたが充実の日々でした。
 そもそも蕎麦屋になろうと考えたきっかけは、92年ころからの多忙な都会でのサラリーマン生活に疑問を抱き、またバイクに乗っていたためトラック、バス等のディーゼル車の微粒子を吸い込み、半年近くの体調不良に悩まされたことがきっかけです。今にして思えばほとんど気の病であったと思いますが、それにしても、まともな食、きれいな空気がいかに大事か、健康を害しては何もならないという思いが募り、有機無農薬農業をしてみたいという思いに駆られました。当時は決断できずしばらく会社員を続けました。この間週末は横浜はじめとする神奈川県内の蕎麦屋めぐりをしてました。その後再度"健康"をテーマにした職に付きたいという思いが高まった98年末、今度はそうだ蕎麦屋になろう!と閃いた次第です。



 このような経緯で始めましたので、私の蕎麦屋に対する考えは、<健康食である蕎麦はトータルで食材を吟味しなければならない。つまりそばつゆに化学調味料や保存料が入ってはたとえうまくても意味がない/あえて地域性に拘らない、自分がうまいと思った店のやり方をしばらく真似、その後自分流に展開する。つまりてんぷらが付き蕎麦の実の歩留まりを落とした白い蕎麦が主流の会津北部のやり方を踏襲するつもりはない。ただし山菜の宝庫会津を味わって頂くため季節の一品を提供する/全国いいところは数あれど、やはり生まれ育った会津の、その中でも自分が一番気に入った場所でやりたい/タバコは言うまでもなく本人のみならず同席の人の健康を害し蕎麦の味を損なうので店内は完全禁煙にする。>という方針に至った次第です。

凝り固まって融通の利かない考え方と捕らえる方もいらっしゃるかと思いますが、蕎麦屋は一般に頑固であり、また頑固でなければ蕎麦屋じゃないと思っておりますのでたとえ潰れてもこの大筋の方針を曲げることはしません。

 なんだかんだ書いても肝心の蕎麦がうまくなければ話になりません。
正直申しましてまだまだ未熟な蕎麦屋です。毎日味が変わります。あたりはずれもございます。お代わりして下さる方、月に2度3度ご家族で来て下さる方がある一方、笑顔が無口になる方、ほとんど残して帰られる方。こんなもん食えるか!とお感じになった方、お代はけっこうです。うまくもないが他の店でもこの程度の蕎麦かそれ以下で金を払ったなと思われた方、投資と考えあるいはあきらめてお支払いお願いします。半年後、一年後においで頂いたときにはうまくなったと言って頂けるように日々努力致します。

 

 以上、商売上は不利になることも含めて”主張”を書かせて頂きました。
ご賛同頂ける方はどうぞ一度足をお運び下さい。感動(?)か落胆が700円で味わえます。お待ちしております。(2003年6月記)            ‥‥‥   今シーズンの蕎麦はおいしいです。どうぞおいで下さい。(2004年1月記)
現在は上記と多少状況は違いますが、"初心表明"あえてそのままに致します。(2008年3月)

 店主  荒川 哲

(経歴はコチラをご覧下さい)

 

 

 

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